人気YouTuber「アバンティーズ」のエイジさんが1月1日、休暇旅行先のサイパンで亡くなった件について、アバンティーズは29日夜、YouTubeチャンネルを事故後初めて更新し、当時の状況を説明した。
今後について、リーダーのそらちぃさんはまだ未定だとしたが、活動再開の可能性を示唆する言葉を残した。
「アバンティーズ」は幼稚園からの同級生を含むそらちぃ・ツリメ・エイジ・リクヲの4人組。
全員が埼玉県出身で、中学生の頃からYouTubeにて動画投稿を始めた。「やってみた」系の実験動画やドッキリ動画などは、特に中高生を中心に大きな人気を博した。
そらちぃさん「お久しぶりです」
エイジさんの事故については、所属事務所のUUUMが1月4日に発表。
それによると、エイジさんは浅瀬で高波にさらわれ、懸命な救出活動が行われたが、搬送先の病院で死亡が確認された。休暇中のため当時は動画の撮影は行っていなかった、としていた。
この日、アバンティーズが配信した動画のタイトルは「アバンティーズ エイジについて」。メンバー3人はスーツ姿で、神妙な面持ちで終始立ったままだった。
そらちぃさんは「お久しぶりです」と話し始めると、「アバンティーズとして、メンバーであるエイジくんが亡くなった件についてお話しさせていただきたいと思います」と語った。
リクヲさんは「もう少し早い時期に経緯をお伝えするべきでしたが」としたうえで、エイジさんを失った思いやファンなどへのメッセージを語った。
「僕たちにとってかけがいのないメンバーを失ったことによる失望は、計り知れないものでした。カメラを前にお話しできるまで時間をいただき、みなさまにはたくさんのご心配をおかけし、大変申し訳ございませんでした」
3人による事故の経緯
3人が頭を下げた後、ツリメさんは「今、インターネット上にはたくさんの憶測や脚色された内容が出ております」と指摘し、「どうか視聴者の皆様には、こちらからご報告させていただく内容を御心にとめていただけたら幸いです」と訴えた。
そして、リクヲさんがスーツの胸ポケットから紙を取り出し、「それでは経緯を説明させていただきます」と始めた。以下がその内容だ。
僕たちは現地の地域環境や遊泳について詳しい方とともに、バードアイランド周辺のビーチまでトレッキングで移動される道を徒歩で行きました。到着するとすぐ浅瀬で遊べる水スポットを探すために、周辺を散策しました。
エイちゃんは途中でスポットが見つかっても、『海では泳がずに一緒に近くに行くだけ』と話していました。
散策していると、エイちゃんは深さが膝丈程度の場所まで行き、一度止まりましたが、さらに進んでももあたりまで海水に浸かる場所まで行き、立っていました。
僕らが目を離した時、『助けて』という声がし、振り返ると今まで見たことのなかった速さの波に体をとられ、沖の方に流されて行くエイちゃんの姿が見えました。
知人がすぐ助けに向かい、なんとか一番近い岸まで引き上げましたが、すでに何度か波にもまれてしまい、エイちゃんの意識はなくなっていました。
その様子を見ていた地元の方々の協力を得て、レスキューを呼び、到着までの間、心臓マッサージや人工呼吸を交互に行いながら待ちました。
レスキューが到着し、医療措置を行いながら病院に到着しましたが、その後、医師から『残念です』と告げられ、僕たちはエイちゃんがもう帰ってこないことを伝えられました。
以上が、事故の経緯となります。
その後、そらちぃさんは別の紙を見ながら続けた。
「今回のサイパン旅行は休暇として訪れており、動画企画や撮影などは一切しておりませんでした。また、遊泳禁止地域での事故でもありません」
「事故が起きた日から現地での検証が行われ、想定外の事故に対して現地の方々の力をお借りして、すべきことは最大限行い、致し方ない事故だったとの見解がありました」
すると、改めて「僕たち3人からのご報告が遅くなったこと、大変申し訳ありませんでした」と話し、再び頭を下げた。
今後の活動について
また、ファンなどからもらった言葉は「とても心強いものでした」とし、感謝の気持ちを伝えると、今後の活動について、そらちぃさんが最後に語った。
「この1ヶ月間、エイちゃんのことを考えても考えても、幼少期から一緒に遊んできたエイちゃんがいなくなってしまったこの事実を完全に受け止めることはできず、正直これからアバンティーズを続けることができるのか未だ結論は出ておりません」
「しかし、彼と僕らと視聴者のみなさまと一緒に続けてきたアバンティーズをこれからも続けていくこと、僕らが意思を持って、次の一歩を一緒に踏み出すことがエイちゃんの望むことであり、みなさんへの恩返しになると信じています。そして、それが僕らの望みでもあります。どうかもう少し僕らに時間をください」
「応援してくださる皆様には心から感謝を申し上げます」