「超音波でゴキブリ駆除」に根拠なし　消費者庁、通販会社に措置命令

超音波でゴキブリやヒアリなどの害虫を駆除できると謳って電化製品を販売していたとして、消費者庁は4月26日、景品表示法違反（優良誤認）にあたるとして静岡市の通販会社に措置命令を出した。

措置命令を受けたのは静岡市の通販会社BLI。消費者庁によると、同社は2017年7月～18年2月にかけて楽天市場内の自社サイト「BLI-Shop」で中国製の電化製品「RIDDEX PLUS」を販売した。

サイト内では、商品の画像や弱っているゴキブリのイラストと併せて、「あれ！？ゴキブリどこいった？？」「部屋からゴキブリ消える！」などと表記。商品を設置するだけで、ゴキブリ・ヒアリ・クモ・ムカデ・シロアリなどの害虫や、ネズミなどの害獣を建物から駆除できるかのような表示をしていた。

消費者庁は、同社に裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたが、裏付けとなるような合理的根拠は認められなかった。