ノーベル賞、日本人の受賞を新聞各紙が予想 有力候補はこの人たちだ

    10月1日の「医学・生理学賞」を皮切りに、「物理学賞」「化学賞」「平和賞」「経済学賞」が発表される。

    米情報調査会社「医学・生理学賞は、金久実氏が有力」

    朝日「物理学賞は、十倉好紀・東大教授が有力」

    朝日新聞は医学・生理学賞について、体を病原体などの異物から守る「免疫」のはたらきに関心が集まっていると伝えた。

    この分野では、米国のジェームス・アリソン博士を「最有力の候補」と紹介。アリソン博士は免疫チェックポイント分子「CTLA-4」の機能を解明し、手術・放射線治療・抗がん剤に続く「第4のがん治療の道」を開拓した。

    折しも日本では、免疫の働きを解説するアニメ「はたらく細胞」が人気に。アニメ公式サイトが細胞の働きを説明する擬人化イラストを教育・研究用に無償提供することを発表し、話題になった。

    物理学では、物質の性質を探究する「物性」物性が有力とみる専門家が多いと紹介。有力な研究者として、十倉教授の名前を挙げた。

    化学賞については「生化学の分野から選ばれる可能性が高い」と予想。イスラエルのウルフ財団の「ウルフ賞」を受賞した藤田教授を「有力候補」とした。

    産経「医学・生理学賞は、森和俊・京大教授が最有力」

    産経新聞も自然科学3賞の候補者を手厚く紹介。朝日新聞が挙げた候補者と重なる人物が多い。

    まず「日本人で最も有力視される」として、森氏の名前を紹介。医学・生理学賞の登竜門とされる「ラスカー賞」「ガードナー国際賞」をすでに受賞していることも理由としている。

    物理学の分野では「物質の性質を研究する分野」での受賞が予想されると指摘。佐川氏、十倉氏、細野氏の名前を挙げた。

    これまで日本人が唯一受賞していない経済学賞では清滝教授を「有力候補」と説明した。

    ノーベル平和賞は、あの2人…?

    UPDATE

    スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月1日、2018年のノーベル医学・生理学賞に本庶佑・京大名誉教授と、アメリカのジェームス・アリソン博士を選出したと発表した