藤井四段、強さの秘密は…？勝負めし「豚キムチうどん」を食べてきた

増田康宏四段との29連勝をかけた対局で注文したメニューは、昼食は「豚キムチうどん」（みろく庵）、夕食は「五目チャーハン」を頼んだものの品切れで「わんたん麺」（ともに紫金飯店）でした。

藤井四段の勢いは一体どこまで……？ その勢いにあやかろうとBuzzFeed Newsの編集部3人で東京・千駄ヶ谷の「みろく庵」に行ってきました。

メニュー豊富で将棋会館からもほど近く、棋士の出前の定番のひとつ。将棋ファンのあいだでは有名なお店です。

お店には12時半過ぎに到着。昨日はめちゃくちゃ混んでいたようなので、「も、もしかしてかなり並んだりする？」とビビっていましたがそんなことはなく、待たずにすぐに入店できました。

中は活気づいていますが比較的回転も早く、満席！ 大混雑！ という感じでもありません。店員さんもテキパキしていて気持ちがよいです。でもやはり疲れはあるようで……。

「豚キムチうどん、まだありますか？」

「ありますよ、昨日は売り切れちゃったけど今日は大丈夫」

「やっぱり昨日、大変でした？」

「大変大変！ もう〜〜どうなっちゃったのって感じ！ 藤井先生何やってくれてるの〜！ メディア、29社もきたの。もらった名刺、こんな束になっちゃった」

「に、にじゅうきゅうしゃ!?」

「そうそう、同じテレビ局でもいろんな番組が来るでしょう」

「お店はじまってから、これくらい混んだことって今までもありましたか？」

「ないない、こんなの初めて。びっくりしちゃった」

周りを見ると、だいたい1テーブルに1人くらいは「豚キムチうどん」を頼んでおります。みんな考えることは同じですね。せっかく来たなら食べたい。

というわけで「豚キムチうどん」に加え、藤井四段のこれまでの勝負めしの中から「若鶏唐揚げ定食」、そして藤井四段はまだ指していないものの棋士からの人気が高い「肉豆腐定食」を注文しました。

昨年12月のデビュー戦、対加藤一二三九段戦で頼んだ「味噌煮込みうどん」も迷ったけど今の時期は少し暑いかな……。また次回。

あ、これ、冬の食べ物だ……。煮込みです。ぐつぐつしてる。

思ったより辛くなくておいしかったです。お肉も卵も存在感がある。うどんもコシがあって、かなりおなかいっぱいになりました。

……けど、熱い！！（笑）今日が炎天下じゃなくてよかった。

この定食に「唐揚げ3つ増量」のオプションをつけた超ボリュームのお食事が、将棋界では「丸山定食」と呼ばれております。その名の通り、丸山忠久九段が注文するスタイル。

かなりボリュームがあるしっかりした定食です。お野菜と豆腐、そしてお肉が入った鍋はすき焼きに近いお味。

お、おいしい。優しい。会社の近くにあったら通いたい……残業した夜に食べたい……。

「普段は1日5杯くらい」

食べながら店員さんとお話。

「『豚キムチうどん』、今日どれくらい出ましたか？」

「どれくらいかな……わかんない！たくさん！（笑）今の時期、普段1日5杯くらいなんですよ。熱かったでしょ？」

「あ、熱かったです……」

藤井四段の次の対局は7月2日（日）ですが「みろく庵」さんにとっては、その日もまた戦いになるかも。なぜなら、「日曜日、お休みのお店が多いの」。な、なるほど……！

藤井四段が昨日夕食を注文した「紫金飯店」をはじめ、「ほそ島や」「ふじもと」など、将棋会館からの出前の定番のお店は、軒並み日曜日は休業。

しかもその日、近くの神宮球場では乃木坂46のコンサート、東京体育館ではK-POPグループ「TWICE」のイベントが予定されています。ただでさえ、普段に増して人が多い日に！

「紫金飯店さん、今週末はやってくれないかしら……」とおっしゃっておりました。