「ネットリンチで広告費を稼いでいる」netgeekへの裁判がついに始まる

    事実を曲げた記事で人を炎上させ、稼いでいると批判されていたnetgeekが提訴された。

    事実を曲げて人を罵倒する記事によって名誉を毀損されたなどとして、ブロガーや大学教授、会社員ら5人が4月8日、インターネットメディア「netgeek」運営者を東京地裁に提訴した。それぞれ330万円の損害賠償を求めている。

    netgeekが事実とかけ離れた記事を拡散している実態については、BuzzFeed Newsでもこれまで報じてきたが、訴訟は初とみられる。netgeekは運営者や記事の執筆者などを公開しておらず、記事の責任を問うことが難しかった。

    netgeekは原告となったブロガーに対して「頭のおかしい投稿」「インチキコンサル」、大学教授には「モンスタークレーマー」、コンサルタントには「怪しい自己啓発セミナー」などと表現する記事を配信していた。

    訴状では、これらを社会的評価を低下させ、限度を超えた侮辱だと指摘。また、これらの記事には公共性、公益性、真実性もなく、名誉毀損の違法性を退けないと述べている。

    提訴した原告らは弁護士と共に会見を開き、「自分たちは身元を隠しながら、一般人をいじめ同然にネタにして炎上させている」と厳しく批判。

    原告の一人は「サイトを閉鎖して欲しい。人を炎上させてビューを集めて広告費を稼いでいる。ネットリンチで稼ぐことが許されていいのか」と述べた。