「泣き声が聞こえて虐待だと思われたら......」 育児がつらい。母親たちが生討論

    「ノンストップ!」に出演した福田萌さんが本音を語りました。

    東京都目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが、両親から十分な食事を与えられず亡くなった事件を受け、フジテレビの情報番組「ノンストップ!」で6月22日、タレントたちが子育ての悩みを打ち明けました。

    事件を受け、イラストエッセイストの犬山紙子さんらとともに虐待をなくすために活動するチームを結成した、タレントの福田萌さんも出演しました。

    Twitterで拡散されているハッシュタグ #ひとごとじゃない をテーマに討論を開始。

    タレントの千秋さん、坂下千里子さんらが、「子どもはかわいいけれど、ずっと面倒を見ていると疲れてしまうことがある」などと子育ての悩みを吐露し、虐待は決して自分とは無関係ではない、と話し合いました。

    「虐待していると思われたらどうしよう」

    福田さんは、こうしたホットラインは重要であるとしながらも、電話というツールの敷居の高さを指摘。

    「周りの母親たちに聞くと、電話をすることにも抵抗があるという声もあります。LINEなどで気軽に相談できる仕組みがあるといいと思います」

    また、「虐待していると思われたらどうしよう」という不安が常につきまとっている、とも話しました。

    「赤ちゃんの泣きやませ方がわからないだけなのに、近所に泣き声が聞こえたら虐待だと思われるのでは、という心配がありました」

    千秋さんらも「外出中に子どもを叱るときにも、周りの目が気になって遠慮します」と打ち明けました。

    スマホに夢中は「ネグレクト」?

    折しもTwitter上では、赤ちゃんに構わず携帯を触り続けている母親を電車内で見かけたタレントが「それってネグレクトだと思う」と指摘したツイートに、200を超えるコメントがついています。

    「状況を知らないのに虐待と決めつけるのは、お母さんが追い詰められるのでは?」

    「子どもといるときは携帯を触らないようにしている」

    「母親には常に監視の目が向けられる。少しは気分転換も認めてほしい」

    などと議論になっています。

    タレントチーム「一過性のブームにしない」

    虐待防止に向けて活動しているこのチームは、自らできることから変えていこう、とTwitterやInstagramで発信したり、積極的にメディアに出演や寄稿をしたり、自ら取材に出向いたり、リーフレットを作って保育園に配ったりしています。

    ⭐️アンケートのお願い 育児中追い詰められた、子供を叩いてしまった、大声を出してしまった、虐待をしそうだった、虐待をしてしまった ひとごとじゃない、ひとごとじゃなかった方達の意見、要望を集めて可視化。 議員さんに届けたいと思います よろしくお願いします🙇‍♀️ https://t.co/D87iLrXJgq

    今日、世田谷区役所にタレントの真鍋かをりさん、福田萌さんが来られて、虐待防止チーム「こどものいのちはこどものもの」の趣旨をお聞きました。私からは18年前に児童虐待防止法を議員立法で制定した経緯、区で進めている虐待防止や児童相談所の取り組みを話しました。 https://t.co/yo2Gx5LpvV

    BuzzFeed Japanは、児童虐待や子どもの権利に関する記事に #ひとごとじゃない のハッシュタグをつけて、継続的に配信していきます。