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「自分が変化になろう」 滝川クリステルさんから日本の女性に向けたメッセージ

3月8日の国際女性デーに伝えたい、ガンジーの言葉。

3月8日は国際女性デー。

日本でも女性たちが行進する「Women's March」などさまざまなイベントが開かれ、年々、盛り上がりを見せている。BuzzFeed Japanでも特集をした。

BuzzFeed Japanと資生堂が3月8日夜に東京・銀座で共催したイベント「Happy Women's Day あしたのわたしへ」では、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんが登壇し、女性たちにメッセージを送った。

「不公平より、不公平感をなくしたい」

滝川さんは、フランス・パリ出身。2000年に共同テレビジョンに所属。ニュース番組のメインキャスターを担当し、その後フリーキャスターに転身した。

夜遅くの番組を担当していたことに触れ、女性の働き方についてこう話した。

「報道の世界は男性社会で体力勝負。タフでないと追いつけないので、そのぶん頑張って無理をしてしまう。体調について周りに伝えづらく、いざ倒れてからわかってもらえる、といったことがありました。気にしすぎるくらいでも一言声をかけてもらえると、女性の気持ちは違ってくるのでは」

「不公平というか、”不公平感”をなくすことが大事。ルールづくりを懸命にやるばかりに気持ちが追いついていないとひずみが出ます。精神的な部分でフォローし合えるようなコミュニケーションが求められていると思います」

女性活躍では途上国の日本

滝川さんは、自身が暮らしたこともあるフランスでは、子育てしながら働いている女性が社会の一員でいるということ自体をすごく大事にしている、と紹介。

「そのために保育や教育にお金がかかっても構わないと考えますし、子どもに対して罪悪感ももたない。多様な家族や働き方の形であることを、親が伝えてあげることが必要では」

国際女性デーについては「ここ2、3年で国内で浸透しましたが、まだ海外のほうが活発。女性活躍ではまだ日本は途上国であるといえます。日本でももっと浸透してほしいけれど、日本特有の進化の仕方でやっていければいいと思います」と語った。

「不安ながらも、前に進む」

2013年9月、東京オリンピック・パラリンピック招致“Cool Tokyo”アンバサダーとして、あの印象的な「お・も・て・な・し」のスピーチを披露した滝川さん。2014年5月、動物愛護や生物多様性保全の活動をする一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」を設立した。

そのきっかけについて、このように話した。

「私は常に『不安ながらも前に進む』ことを考えています。そのときもさすがに不安で勇気が必要だったのですが、ガンジーさんの『あなたが見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい』という言葉に出合いました。自分が動かなければ世界は変わらないよ、と言われているようで、背中を押されました」

また、イベントではTwitterのハッシュタグ「#あのときのわたしへ」に集まったメッセージのアワードの結果を、滝川さんが発表した。

👑 BuzzFeed Japan特別賞はこちら

心を殺して満員電車に乗り、心を殺して会社で働いていた #あのときのわたしへ 。配属されてすぐ「合わない」と感じたあの空気の中、6年近くもよく頑張ったね。でも、もっと早く辞めてもよかったんだよ。「3年は頑張ろう」なんて考え、どこで刷り込まれたのかな。踏み出す時機は自分で決めていいんだよ

👑 資生堂特別賞はこちら

育休明けのお母さん同僚に向かって「私がやっときますから早く帰ってあげてください。お子さんにとってお母さんの代わりはいませんし。」と言った #あのときのわたしへ 。悪気はなかったし親切のつもりだったんだよね。でも、言われたお母さん悲しそうだった。もっと相手の気持ちを汲める人になろう。

らのじさんはイベントに参加し、「想像力のある人になりたい」とスピーチした。

👑 読者投票によるグランプリはこちら

私:お母さん、小さい頃パイロットになりたかったけど、その頃は女の子はなれなかったの。 5歳息子:じゃあ、いまからパイロットになりなよ!今なら女の子だってなれるんだから。僕は新幹線運転士になるから競争だ! #あのときのわたしへ

最後に、資生堂執行役員の塩島義浩さんが、創業146年を迎える資生堂の創業者である福原有信の言葉を紹介した。

見よ、欧米諸国にありては女子もまた男子と等しく職務に従事し自らの生活の困難に打ち勝つにあらずや。我が国においても早晩、女子を立たしむに至るべきや明にして、我が社が率先して女子を採用するもこの趣旨に他ならざるなり

明治の時代から、女性たちは活躍してきた。今も、そしてこれからも。

Happy Women's Day 2018!


BuzzFeed Japanは国際女性デーにちなんで2018年3月1日〜9日、女性たちを応援する記事を集中的に配信します(一覧はこちら

3月8日の国際女性デーを日本でも定着させるために、資生堂とコラボレーションしてキャンペーンを展開。Twitterで過去の自分への応援や懺悔のメッセージを綴るアワード「#あのときのわたしへ」を実施したほか、多様な企画やコンテンツを通して、日本や世界の女性を応援します。