中国政府への批判に対する対抗策? あるアーティストのスタジオが突然取り壊された

    中国人アーティストである艾未未さんのスタジオが中国当局によって取り壊されたのは今回で2回目。

    現代美術の中国人アーティストで社会運動家の艾未未さん。

    8月3日、艾さんはInstagramに複数の写真とビデオを投稿し、自分のスタジオが崩壊する瞬間を捉えていた。

    艾さんの父親である詩人の艾青さんは、中国政府批判をしてきたことで有名。艾青さんは人権侵害、政府の腐敗、そして報道の自由がないことを非難してきた。

    AFP通信によると、艾さんのアシスタントの1人が、この建物の賃貸契約が2017年に終了していたこと、しかしその場にある作品の量が多かったため期限内に立ち退くことが「不可能だった」ことを認めた。

    艾さんのスタジオが中国当局によって取り壊されたのは今回で2回目。前回は2011年に上海にあったスタジオが取り壊された。自身の活動に対する対抗策として、中国当局が取り壊したのだと確信しているという。

    アシスタントは、引っ越しが必要なことは承知していたが、取り壊しの有無に関する確認はなかったと付け加えている。

    艾さんは2008年、北京オリンピックのために建設された「鳥の巣(北京国家体育場)」の芸術コンサルタントだった。当時、彼は中国政府に抵抗するため、開会式への出席を拒否していた。

    かつて世界でもっとも力のあるアーティストと呼ばれた艾さんは現在60歳。政府批判の取り締まりで、2011年には81日間拘束されていた。

    この記事は英語から翻訳されました。